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2012年6月4日月曜日

ブレイク予想を振り返る。

NFL JAPAN.comの記事。
今季のブレークが予想される選手たち

紹介されているのは、WRヘイワード=ベイ(OAK)、WRダグラス(ATL)、DEハーディ(CAR)、DEクルーガー(BAL)の4名。
とは言っても、4人ともそれなりの実績を挙げており、今更「ブレーク」って感じでもない。
またWRダグラスは、実力は兎も角として、WRホワイトとWRジョーンズの両者が健在であれば、チームを移らない限り実力を発揮する場は望めないのでは?とか思う。
もっと本来の意味でのブレイクが期待できる、例えばドラフト指名されなかったとか出場機会に恵まれなかったとか、そんな若手もゴロゴロ居るし。

個人的に好きなのは、以前のこの類の記事を改めて読み直して検証し、予想の的中具合を確認すること。
まぁ、結果を知ってから振り返る優越感に浸るだけの、悪趣味で無責任で鬼畜な所業と言えなくもない(そこまで非道い行為か?)。

とりあえず、昨年9月1日、開幕のまさに直前での同様の記事を見付けた。
今季ブレイクしそうな選手は?専門家が予想

記事の内容を、昨季の成績と共に検証してみる。

【デイブ・ダメシェク】
RBタイワン・ジョーンズ(OAK)&RBケンドール・ハンター(SF)

【ジェイソン・ラカンフォラ】
TEジミー・グラハム(NO)、RBマイク・トルバート(SD)&DEカルロス・ダンラップ(CIN)
【エリオット・ハリソン】
RBフェリックス・ジョーンズ(DAL)&RBティム・ハイタワー(WAS)

【スティーブ・ワイチ】
ILBデスモンド・ビショップ(GB)RBタイワン・ジョーンズ(OAK)
ちなみに云うと、冒頭の今年のブレイク予想記事は、このワイチ氏によるもの。

【アダム・ランク】
RBルギャレット・ブラウント(TB)

【パット・カーワン】
OLBコナー・バーウィン(HOU)、WRアントニオ・ブラウン(PIT)、LBアンディ・ステュードベイカー(KC)、LBナバーロ・ボウマン(SF)、RBティム・ハイタワー(WAS)、QBジョン・ベック(WAS)、LBセルジオ・キンドル(レイブンズ)&LBアキーム・エイヤーズ(TEN)
つか候補者を挙げ過ぎ。

一番ブレイクしたのは、やっぱりNOのTEグラハム。
長身とバスケで鍛えたセンスを活かし、99rec、1,310yds、11TDと見事な成績を残した。
彼を挙げたラカンフォラ氏は流石だが、まぁこの時期にはTEグラハムのブレイクはかなり巷でも予想されていたところ。

素晴らしい予想は、SFのLBボウマン。
全試合に先発出場し、チームトップの143タックルを挙げ、守備エースのLBウィリスと超強力コンビを組んで、共にオールプロに選ばれた。
ランストップ、パスカバー、ブリッツ、シチュエーションを選ばず高いレベルで完璧な守備を見せた。
前年からタックル数5倍増の彼のブレイクを予想したカーワン氏は、素晴らしい先見の明がある。

あとは、HOUのパスラッシャーOLBバーウィン。
全試合に先発出場し、11.5sucksを挙げ、OLBウィリアムズ欠場の穴を見事に埋めて見せた。
彼が居なければ、リーグ1位の喪失距離を記録した堅守も無かったろうし、チーム史上初のプレイオフ進出も怪しかったかも。

OAKの若手RBジョーンズは、結局はラン16回で73ds、TDは無しと、全く結果を残せなかった。
RBマクファッデンとRBブッシュの両者が走りまくってたので、出番が廻って来なかったのもあるが、先ずはコンディションを整えなきゃ。
RBブッシュが移籍した今年は、もっと活躍できるかも。

SFのRBハンターは、ラン112回で473yds、2TD獲得。
大黒柱のRBゴアが健在だったし上々と言えなくもないが、ポテンシャルを発揮できたとは言い難い。
今年はスーパーボウル王者NYGからRBジェイコブズが入り、ドラフト2順でRBジェイムズを指名した。
RBハンターにとっては、チーム内の競争に勝ち残らなければならない厳しいシーズンとなった。

SDのRBトルバートは、ラン121回で490ydsと、前年の182回で735ydsから数字を落とした。
記事内で触れているエースRBマシューズが1,000yds走り、一応は一本立ちしたので、FBとしての出番が増えたのが大きいか(レシーヴでも54回で433yds挙げてるし)。
ランとレシーヴ合計で10TDを挙げた決定力、体型に見合わぬ器用さ、シチュエーションを選ばない多才さはやはり魅力。
今年はCARに移籍し、RBウィリアムズ&RBスチュワートの強力タンデムとユニットを組むことに。
つか、QBニュートンを含めたPanthersの地上戦って、尋常じゃないメンツになってないか?

CINのDEダンラップは、12試合出場で4.5sucksと、前年の9.5sucksから半減。
先発は1試合のみでQBsuckはチーム内でも4位と、あまり目立たなかったというのが実感。

DALのRBジョーンズは、ラン127回で575yds、TDは僅か1回。
何より、先発8試合に留まり、RBバーバーが抜けた後に一本立ちして欲しいというチーム・ファンの期待を大きく裏切った。
バーサタイルな能力の高さと大舞台での強さは、個人的にはかなり高く買っているのだが、今年は正念場だぞ。

2氏が挙げたRBハイタワーは、ARIからWASへの移籍初年、たった5試合で故障離脱。
その後にRBヘルーとRBトゥレインが伸びて来たので、FAとなった彼がちゃんと契約を結べるのかすら怪しくなってしまった。
その後のちゃんとしたニュースは追えてなかった、そう言えば。
ワシントン駐在サラリーマンさんに期待しよう。

GBのLBビショップは、13試合に先発出場し、自己最多の5sucksを挙げるなど、それなりの活躍。
けど、目立ったインパクトは残せなかったし、そもそもGBの守備が崩壊してたので、印象としてはあまりよろしくない。

TBのブロウントは、先発出場は14試合と倍増し、エースとしての地位を確立したハズなのだが、ラン184回で781ydsと期待を裏切った。
個人成績の低下がそのまんまチーム成績の低迷に繋がった感も否めない。
今年はOLが大幅に強化されており、再浮上できるかも。

PITのWRブラウンは、先発3試合ながら全試合に出場し、69回で1,108ydsレシーヴと見事な成績を残した。
今年は先発の一角を担うことが確実で、更に飛躍の年とできるかも。

KCのLBステュードベイカーは、スペシャルチーム中心の出場機会で、QBsuckもINTも記録できなかった。
うん、正直言って、全く記憶に残っていない。

WASの(…って、Redskinsのブレイク予想多いなぁ、実際は…)QBベックは、4試合で、パス132回中80回成功(60.6%)、858yds、2TD/4INT、Rate72.1と散々な出来。
ドラフトでフランチャイズを担う期待の新人QBとしてRGⅢが入った今年は、当然の如く突き出され、今年はHOUへ。
だがそのHOUにも、エースQBショーブに加え、2年目QBイエイツもおり、また苦しい立場に。

BALのLBキンドルは、2試合出場でスタッツを残せず。
LBサッグズがアキレス腱の故障で離脱する今季は、ブレイクに期待が掛かる…って、バカガラスの守備陣にはずっと階段でコケて怪我しといて欲しい。

TENのLBエイヤーズは、全16試合先発ながら、QBsuckは2つ、 タックル数も76と今ひとつ。
ドラフト2順と期待されていたが、7scksを挙げた同5巡のDTクラッグの方が目立った感じ。


ワイン呑みつつ書いてたら、ダラダラと長くなってしまった。
結局のところ、予想が一番光ってたのはカーワン氏だが、8人も並べりゃあそりゃ何人かは活躍するわな。

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