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2012年8月13日月曜日

インディブルーの#12に刮目せよ。

NFLプレシーズンゲームも始まり、NFLファンブログが一気に活性化して来た。
非常に喜ばしいことだが、全てに目を通そうとすると大変だね。
嬉しい悲鳴とは此のこと哉。

さて、プレシーズンゲームで、これはチェックせざるを得ない、触れておかざるを得ない、とある事件に遭遇した。

怪物、その姿の片鱗を、顕す―。

ドラフト全体1位指名をQBが占めるようになって、結構な時が経つ。

選手名 POS 出身校 Team
2011 キャム・ニュートン QB オーバーン大 CAR
2010 サム・ブラッドフォード QB オクラホマ大 STL
2009 マシュー・スタッフォード QB ジョージア大 DET
2008 ジェイク・ロング OT ミシガン大 MIA
2007 ジャマーカス・ラッセル QB LSU OAK
2006 マリオ・ウィリアムス DE ノースカロライナ州立大 HOU
2005 アレックス・スミス QB ユタ大 SF
2004 イーライ・マニング QB ミシシッピ大 SD
2003 カーソン・パーマー QB USC SIN
2002 デビッド・カー QB フレストン州立大 HOU
2001 マイケル・ビック QB バージニア工科大 ATL
2000 コートニー・ブラウン DE ペンシルバニア州立大 CLE
1999 ティム・カウチ QB ケンタッキー大 CLE
1998 ペイトン・マニング QB テネシー大 IND

NFL JAPAN.comに一覧表があったので抜粋してみた。
見ると、1998年以降の15回のドラフトで、全体1位指名のうち、DEが2回でOTが1回、そして残る12人の全てがQBだ。
中には、BUST(いわゆる「ハズレ」)の代名詞のQBカウチとかQBラッセルも居る。
だが、昨年の活躍が記憶に新しいQBニュートンや、昨季スーパーボウル王者QBイーライ等、その指名順位に相応しい活躍を見せている選手も多数居る。

その12人目のQBが、スタンフォード大出身でINDに指名された、QBアンドリュー・ラック。
そして、彼を指名したINDが15年前に指名し、今季チームを追われDENに移ったのが、QBペイトン・マニング。
大学時代の実績から“10年に1人の逸材”と呼ばれるQBラックは、現時点で史上最高の存在であるQBマニングと同等或いはそれ以上の存在になれるのか。


そのQBラックが、遂にNFLデビューを果たした。
その結果が、こちら。

STL 3 - 38 IND
パス:10/16、188yds、2TD/0INT、Rate142.7、QBサック0
ラン:1回、9yds、最長9yds、0TD

ハイライト動画が、こちら。
Andrew-Luck-highlights

うん、予想以上、文句無しの化け物だ。
これでルーキーなんて、信じられない、アンビリーバボー、クルクルプーだ。
ハッキリ言って、これまで10年のトップ指名のQBなんて相手にならない。
よく言われる“10年に1人の逸材”ってフレーズだが、その意味が文字通りなんだなぁって、初めて実感した。
対戦相手のRamsのQBも2010年ドラフト全体1位のQBブラッドフォードなんだが、逆にアラが目立つくらいだ。

気付いたことが、幾つか。

①パッサーとしては、既に完成されてる。

と云うか、もうNFLトップレベルでは?
コントロール、肩の強さ、ポケットでの落ち着きよう、そして何より視野の広さ。
先発QB争いしてるCardinalsとかTitansとかDolphinsとかSeahawksとか、みんなQBラックを獲っとけば解決したハズだ。
若手のホープとされる、前述のQBブラッドフォードとかQBライアンとか、某緑色のQB#6とか、ちょいとスケールが違う。

②パスだけでなく、フットワークも軽い。

今年のドラフト全体2位のWASのRGⅢは強肩と機動力が売りだが、その点でも引けを取らなそうだ。
実のところ、昨年スクランブルを武器に活躍したQBニュートンとそう変わらないほど脚は疾い(コンバインでの40yds走は、QBニュートンもQBラックもベストは4.59sec)。
プレイが崩れても脚で稼げるし、脚を警戒させてパスを更に活かせる。

③プレイ効率が良い。

視野の広さとも言えるのかも知れないけど、そのプレイで最大限の結果を生む選択肢を選ぶのが巧いし、判断が早い。
単にパスが通るとかカバーが付いてるとかでなく、どのターゲットならランアフターキャッチで稼げるかとか、プロテクションがあとコンマ何秒保つかとか、完全に把握しているように見える。
BrownsのQBマッコイとかみたいにショートパスオンリーに逃げることなく、得られる最大の結果を追求できる躍動感がある。
自信を持ってプレイする限り、観ていて愉しい、アグレッシヴでエモーショナルなプレイが期待できる。
こりゃ、Indianapolisのファンはたまらんな。

④視えてる世界が違う。

パッサーとしてと云うか、ゲームを作るコンダクターとして、あるプレイで次の展開が読めてるってのは、大きな武器だと思う。
それが充分にあるなぁ、と感じる。
つまり、フットボールIQが高い、要は頭が良い。
この辺、QBヴィックとかは兎も角、ハーバード大出身のQBフィッツパトリックとかより優れてる。


んで、総括。
正直なところ、1年目からの活躍は厳しいだろうし、Coltsもプレイオフにはちょっと休憩のシーズンになると思っていた。
だが、意識を改めないといけない。
コイツは本気で警戒しないと、数年を待たず、ひょっとすると今シーズンのうちに、NFLを席捲するようになる。
そうすると、我がPITとしても、妻・り~さんとしても、厄介な存在になる。


あ、ちょっと忘れてた。
他にも気付いたコトがあった。

⑤コイツ、何となくだけど、ヤバそうだね。

3 件のコメント:

  1. 妻・り~さん2012年8月14日 10:23

    お兄ちゃんは前。後釜は後ろ。あはは。
    もしかして、り~さんの嫌いなタイプ?ポケットで落ち着き払って「はいはい。決めちゃうよ~」ってステップ踏んでそうな感じ?む~(¯▔^▔▔)

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  2. 異形とも言えるデコ光線放出器のアニキからすると、充分イケメンの類いだと思うけどね。
    まぁ、QBマニングに及ばずとも、QBハセルベックくらいにはなれるんぢゃないだろうか…って、何を目指してるんだ?

    実力派ベテランWRウェインに、大学時代からの同僚のTE、元1巡RBブラウンと、手駒は意外にある。
    QBラックが活躍するようなら、Coltsのオフェンスは怖いね。
    実戦にならんと判らんけど、り〜さんの嫌いなプレイスタイルだと思うよ。

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  3. 妻・り~さん2012年8月14日 15:33

    QB部リーズ目指した方が賢明だと思われ。
    む~。歳くって「はいはい。決めちゃうよ~」はまだイイのよ。無礼ディも意外と苦労人だし(?)。でも若くてそれはいや~!かわいくなーーーーーーーい!!!でも、スクランブル(というのかねぇ)の時に必死さが垣間見れればOKかも?兄者も無礼ディも走んないから( ̄^ ̄)

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