非常に喜ばしいことだが、全てに目を通そうとすると大変だね。
嬉しい悲鳴とは此のこと哉。
さて、プレシーズンゲームで、これはチェックせざるを得ない、触れておかざるを得ない、とある事件に遭遇した。
怪物、その姿の片鱗を、顕す―。
ドラフト全体1位指名をQBが占めるようになって、結構な時が経つ。
年 | 選手名 | POS | 出身校 | Team |
2011 | キャム・ニュートン | QB | オーバーン大 | CAR |
2010 | サム・ブラッドフォード | QB | オクラホマ大 | STL |
2009 | マシュー・スタッフォード | QB | ジョージア大 | DET |
2008 | ジェイク・ロング | OT | ミシガン大 | MIA |
2007 | ジャマーカス・ラッセル | QB | LSU | OAK |
2006 | マリオ・ウィリアムス | DE | ノースカロライナ州立大 | HOU |
2005 | アレックス・スミス | QB | ユタ大 | SF |
2004 | イーライ・マニング | QB | ミシシッピ大 | SD |
2003 | カーソン・パーマー | QB | USC | SIN |
2002 | デビッド・カー | QB | フレストン州立大 | HOU |
2001 | マイケル・ビック | QB | バージニア工科大 | ATL |
2000 | コートニー・ブラウン | DE | ペンシルバニア州立大 | CLE |
1999 | ティム・カウチ | QB | ケンタッキー大 | CLE |
1998 | ペイトン・マニング | QB | テネシー大 | IND |
NFL JAPAN.comに一覧表があったので抜粋してみた。
見ると、1998年以降の15回のドラフトで、全体1位指名のうち、DEが2回でOTが1回、そして残る12人の全てがQBだ。
中には、BUST(いわゆる「ハズレ」)の代名詞のQBカウチとかQBラッセルも居る。
だが、昨年の活躍が記憶に新しいQBニュートンや、昨季スーパーボウル王者QBイーライ等、その指名順位に相応しい活躍を見せている選手も多数居る。
その12人目のQBが、スタンフォード大出身でINDに指名された、QBアンドリュー・ラック。
そして、彼を指名したINDが15年前に指名し、今季チームを追われDENに移ったのが、QBペイトン・マニング。
大学時代の実績から“10年に1人の逸材”と呼ばれるQBラックは、現時点で史上最高の存在であるQBマニングと同等或いはそれ以上の存在になれるのか。
そのQBラックが、遂にNFLデビューを果たした。
その結果が、こちら。
STL 3 - 38 IND
パス:10/16、188yds、2TD/0INT、Rate142.7、QBサック0
ラン:1回、9yds、最長9yds、0TD
ハイライト動画が、こちら。
Andrew-Luck-highlights
うん、予想以上、文句無しの化け物だ。
これでルーキーなんて、信じられない、アンビリーバボー、クルクルプーだ。
ハッキリ言って、これまで10年のトップ指名のQBなんて相手にならない。
よく言われる“10年に1人の逸材”ってフレーズだが、その意味が文字通りなんだなぁって、初めて実感した。
対戦相手のRamsのQBも2010年ドラフト全体1位のQBブラッドフォードなんだが、逆にアラが目立つくらいだ。
気付いたことが、幾つか。
①パッサーとしては、既に完成されてる。
と云うか、もうNFLトップレベルでは?
コントロール、肩の強さ、ポケットでの落ち着きよう、そして何より視野の広さ。
先発QB争いしてるCardinalsとかTitansとかDolphinsとかSeahawksとか、みんなQBラックを獲っとけば解決したハズだ。
若手のホープとされる、前述のQBブラッドフォードとかQBライアンとか、某緑色のQB#6とか、ちょいとスケールが違う。
②パスだけでなく、フットワークも軽い。
今年のドラフト全体2位のWASのRGⅢは強肩と機動力が売りだが、その点でも引けを取らなそうだ。
実のところ、昨年スクランブルを武器に活躍したQBニュートンとそう変わらないほど脚は疾い(コンバインでの40yds走は、QBニュートンもQBラックもベストは4.59sec)。
プレイが崩れても脚で稼げるし、脚を警戒させてパスを更に活かせる。
③プレイ効率が良い。
視野の広さとも言えるのかも知れないけど、そのプレイで最大限の結果を生む選択肢を選ぶのが巧いし、判断が早い。
単にパスが通るとかカバーが付いてるとかでなく、どのターゲットならランアフターキャッチで稼げるかとか、プロテクションがあとコンマ何秒保つかとか、完全に把握しているように見える。
BrownsのQBマッコイとかみたいにショートパスオンリーに逃げることなく、得られる最大の結果を追求できる躍動感がある。
自信を持ってプレイする限り、観ていて愉しい、アグレッシヴでエモーショナルなプレイが期待できる。
こりゃ、Indianapolisのファンはたまらんな。
④視えてる世界が違う。
パッサーとしてと云うか、ゲームを作るコンダクターとして、あるプレイで次の展開が読めてるってのは、大きな武器だと思う。
それが充分にあるなぁ、と感じる。
つまり、フットボールIQが高い、要は頭が良い。
この辺、QBヴィックとかは兎も角、ハーバード大出身のQBフィッツパトリックとかより優れてる。
んで、総括。
正直なところ、1年目からの活躍は厳しいだろうし、Coltsもプレイオフにはちょっと休憩のシーズンになると思っていた。
だが、意識を改めないといけない。
コイツは本気で警戒しないと、数年を待たず、ひょっとすると今シーズンのうちに、NFLを席捲するようになる。
そうすると、我がPITとしても、妻・り~さんとしても、厄介な存在になる。
あ、ちょっと忘れてた。
他にも気付いたコトがあった。
⑤コイツ、何となくだけど、ヤバそうだね。
お兄ちゃんは前。後釜は後ろ。あはは。
返信削除もしかして、り~さんの嫌いなタイプ?ポケットで落ち着き払って「はいはい。決めちゃうよ~」ってステップ踏んでそうな感じ?む~(¯▔^▔▔)
異形とも言えるデコ光線放出器のアニキからすると、充分イケメンの類いだと思うけどね。
返信削除まぁ、QBマニングに及ばずとも、QBハセルベックくらいにはなれるんぢゃないだろうか…って、何を目指してるんだ?
実力派ベテランWRウェインに、大学時代からの同僚のTE、元1巡RBブラウンと、手駒は意外にある。
QBラックが活躍するようなら、Coltsのオフェンスは怖いね。
実戦にならんと判らんけど、り〜さんの嫌いなプレイスタイルだと思うよ。
QB部リーズ目指した方が賢明だと思われ。
返信削除む~。歳くって「はいはい。決めちゃうよ~」はまだイイのよ。無礼ディも意外と苦労人だし(?)。でも若くてそれはいや~!かわいくなーーーーーーーい!!!でも、スクランブル(というのかねぇ)の時に必死さが垣間見れればOKかも?兄者も無礼ディも走んないから( ̄^ ̄)